#「有終の美」で飾るための「遺言書」
- kusujimusho
- 2022年6月17日
- 読了時間: 2分

人生100年と言われる今日ですが、昔も今も人の生き方の基本は変わっていないように思えます。
小学校や中学校に入学する時は、それぞれ必要な入学準備をします。
高校や大学に入学するにも、受験勉強などそれなりの準備をします。
就職や結婚も就活や婚活を行いそれに伴う準備を行い、定年や事業承継についてもその後に必要な準備を行います。
ただ・・・「人生を閉じるための準備」は人それぞれのようです。
それまでに十分な準備をされている方もおられるでしょう。
ご案内のとおり、今「終活」という言葉があり、これがまさに人生を閉じるための準備という言葉に他なりません。
しかしながら、「終活」の一環としてエンディングノートなどに家族に対するメッセージを遺したとしても、それが必ずしも目的を達成するとは限りません。
なぜなら、法的効力がないからです。
振り返ってみると、仕事は一生懸命がんばってきたが、家族に何もしてあげられなかった。と思う人も少なからずおられると思います。
人生100年と言っても、この年齢になったら何もできない。と思われる人も多くおられると思います。
ふつうに考えますと、そのとおりで今さら家族に対して大それたことはできないと思うのが一般的かもしれません。
ところが、家督相続制度などのように長男がすべてを相続するという考え方は現在ではほぼ通用しなくなってきています。
そういったことも原因のひとつとして考えられると思いますが、相続時のトラブルが多くなっているのが現状です。
相続の際のトラブルはその後も引き続いていくことが多いと言われています。
このトラブル回避こそが人生最後の難題であると言えるかもしれません。
そういったこともあり、今日では法的効力のある「遺言書」が相続手続きに大きな影響力を発揮することになると「人生を閉じるための準備」の一環として大きな注目を浴びています。
「終わりよければすべてよし」という言葉がありますが、この言葉を目標に「人生を閉じるための準備」を行い、「最後に家族から感謝される」というまさに人生を「有終の美」で飾ることができれば、家族に最高の贈り物ができたと思えるのではないでしょうか。


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